(写真)参院内閣委理事会。左は田村智子議員=23日、国会内
参院内閣委員会の理事会が23日開かれ、安倍晋三首相による「桜を見る会」私物化疑惑についての野党側の質問事項に内閣府が答えました。内閣府は、招待状に記載された2桁の区分番号のうち60番台は「官邸や与党の関係だ」と初めて認めました。安倍晋三首相を含む「官邸や与党」関係者が「桜を見る会」に悪徳マルチ業者「ジャパンライフ」の会長(当時)などを招待していた疑惑がいっそう深まりました。
野党側の追及に対し、内閣府はこれまで、区分番号「60」の意味などの説明を拒んできました。
同日の理事会で野党側は、(1)招待者リストをめぐる内閣官房と安倍事務所のやりとりの詳細(2)「桜を見る会」の招待者名簿を廃棄することで、翌年の名簿作成が非効率化するのではないか(3)「反社会的勢力の定義は不可能」とする政府の閣議決定が社会的な混乱を招いているのではないか(4)区分番号「60」について担当者からの聞き取りを拒む理由―などを追及。招待者名簿の電子データの削除に関するログ(記録)ファイルの提出などを改めて求めました。
内閣府は、ログについて「これ以上、調査することは考えていない」と強弁するなど、これまでと同様の回答に終始。一方、区分番号「60」番台は、「関係者」によれば「官邸や与党の関係だったと思うとのことだ」と答えました。
日本共産党の田村智子議員は、招待者名簿が廃棄されたもとで誰が招待されたのか各省はどう確認するのかと追及。内閣府は「発送する封筒を渡すので、各省は承知している」と答弁。理事会室には失笑がもれました。
2019年12月24日(火)しんぶん赤旗より
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