各党が訴え 共同ビラも
「これからも疑惑を徹底して追及する」。そろって訴える野党議員に、道行く人々から「頑張れ」の声が飛びました。全野党が参加する「総理主催『桜を見る会』追及本部」が10日、東京・有楽町駅前で行った街頭宣伝では、昼休み中の労働者や駅利用客らが足を止め、各党の弁士らが立つステージの前に大きな人垣ができました。
(写真)聴衆の声援に応える「桜を見る会」追及本部の議員。(左から)初鹿、黒岩、福山、小池、奥野、田村、伊波の各氏=10日、東京・有楽町駅前
日本共産党の田村智子参院議員や立憲民主党の杉尾秀哉参院議員が先頭に立ち配布した野党の共同ビラが、通行人に次々と受け取られました。
「与党は『疑惑隠し閉会』を強行したが、国会をいくら強制終了しても疑惑追及を終了させるわけにはいかない」。日本共産党の小池晃書記局長(追及本部長代行)がこう訴えると聴衆から「そうだ」の声が返りました。
小池氏は、野党の追及で浮上した「桜を見る会」疑惑の一つ一つに言及。「野党が力を合わせていることが安倍政権を追い詰めてきた。さらに追い詰め、安倍政権の退陣まで一緒に力をあわせよう」と呼びかけました。
立憲民主党の福山哲郎幹事長(本部長)は、「安倍政権の7年間で何がもたらされたのか、国民のみなさんと一緒に考え、行動する時期が来た」と強調。「一日も早く解散に追い込み、われわれが国民の皆さんとともに新しい政権で日本の未来をつくっていく。そのための準備を始めていきたい」と訴えました。
追及本部のメンバーが次々登壇し、「権力を私物化し、もみ消し、誰も責任を取らない。こんな政権を一緒に倒そう」(奥野総一郎副事務局長、国民民主党)、「野党は、もっと自由で公平で公正で、一人ひとりが幸せになれる社会を力を合わせて全力でつくっていく」(福島みずほ参院議員、社民党)、「安倍首相のやり方を決して許すわけにはいかない」(伊波洋一参院議員、沖縄の風)と訴えました。
ツイッターで宣伝を知って来た44歳の女性=都内在住=は、「安倍首相は逃げまくっている。国民をばかにしている。野党がまとまるのは頼もしい」と感想を語りました。
2019年12月11日(水)しんぶん赤旗より