(写真)「桜を見る会」追及本部のヒアリング。正面前列左から2人目は「赤旗」日曜版を示して追及する田村参院議員=5日、国会内
首相主催の「桜を見る会」をめぐって、招待者名簿などの行政文書の保存期間を定めた内閣府の文書管理規則について、日本共産党の田村智子参院議員が内閣府に説明を求めた3日後に書き換えられていたことが5日の野党合同ヒアリングでわかりました。
書き換えられたのは、田村氏が内閣府に対して、桜を見る会の案内状の発送に関して説明を求めた3日後の10月28日です。それまで保存期間が「1年未満」となる対象文書について「他の行事等の推薦」となっていましたが、書き換え後は、「関係行政機関等に協力して行う行事等の案内の発送等」に改められていました。
野党は、書き換え前の記述では、桜を見る会の招待者名簿が「1年未満」文書に含まれていなかったので書き換えを行ったのではないかとただしました。
内閣府の担当者は、書き換え前も、桜を見る会の招待者名簿の保存期間は「1年未満」だったが、「わかりにくかったため、(改定によって)明確にさせてもらった」などと主張。10月28日の書き換えは「(桜を見る会の招待者名簿にかかわる)記述だけを改正している」と述べました。
田村氏は「10月31日に参院内閣委員会が設定されており、質問することもあると伝えて説明を求めた。それを十分承知していたのに、そのタイミングで(文書管理規則の記述を)変えている」と指摘。桜を見る会にかかわる記述だけを書き換えている点についても、「意図的なものを感じざるをえない」と強調しました。
2019年12月6日(金)しんぶん赤旗より
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