日本共産党千葉県北部地区委員会は21日、匝瑳(そうさ)市ふれあいセンターで、田村智子参院議員を迎えて「緊急・米価暴落の実情を聞く会」を開きました。米作農家の生産者や農民連関係者ら35人が参加しました。
価格保障を/稲作あきらめる人も
同市は千葉県北東部の九十九里沿岸に位置し、県内トップクラスの農業産出額を誇り、米の販売額も36億円を超える地域です。しかし米価が暴落し、「この価格では機械代、飼料代にも満たない」「価格を下げても買い手がない」など悲痛な声が寄せられます。
参加者は「今年と昨年で5000円~6000円(米価)が下がった。もうやっていられない」「日本の米は余っているが、お荷物扱いされている。なぜ食糧不足の国に米を支援しないのか。食糧戦略として米の生産技術を世界に発信してほしい」「先行きが不透明で稲作をあきらめる農家や自殺者もでており、深刻な状況を政府や国民に知ってほしい」「米の価格と所得の保障を政府に求めたい」など怒りを込めて、米作農家の深刻な実態を発言しました。
田村氏は「安倍首相は自給率とは言わない。自給力と言う。(農家と農業を守る)成長戦略もない。食料、農業、米をいかに戦略として残すか。国内で米も含めた食料を流通させるかが大事です。国会で十分に議論し、行政にも訴えていきたい」と話しました。
(9月24日 首都圏のページ)
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