日本共産党の田村智子副委員長（参院議員）は１日、フジテレビ系「新報道２００１」で各党代表と討論し、新党「希望の党」について自民党の補完勢力であることがますますはっきりしてきたと語りました。

　田村氏は希望について問われ、「政策なき立党だったが、その後の小池百合子都知事（希望代表）の発言を聞くと、中身は安倍政権との対決ではない」と指摘。前日に小池氏と松井一郎日本維新の会代表・大阪府知事が総選挙での「すみ分け」で合意したことを指摘し、「安倍政権を助けてきた維新と選挙協力ということになると、ますます安倍政権との対決する意味での旗揚げではないと見ざるを得ない」と述べました。

　希望の若狭勝氏は「われわれは保守だからベースは自民党のような考え方がある」と述べながら、「その上に『改革』という言葉がある。この『改革』が大違いだ」と弁明。維新の馬場伸幸幹事長は小池氏との合意について「方向性が同じであるので今回の選挙は戦略的互恵関係でやろうと合意した。簡単に反安倍とか親安倍でもない」と語り、「反安倍」でないことを認めました。

　司会者から希望に入れなかった人たちとの連携を問われた田村氏は「（希望に）入らないという選択をしてほしい。野党の選挙協力の一番は安保法制の廃止で、そこからさまざまな政策的一致点を築き上げてきた。まず、安保法制廃止と憲法を守ることで頑張ると表明してほしい」と語りました。

２０１７年１０月２日（月）しんぶん赤旗