活動報告

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加計側出席 記載せず 一昨年の特区会合議事要旨 安倍首相「全て公開」と説明

獣医学部設置の要望を愛媛県と今治市から聞き取った国家戦略特区ワーキンググループ(八田達夫座長)で、学校法人「加計学園」(岡山市)の関係者が出席したにもかかわらず、公開された議事要旨に氏名や発言が記載されていないことが7日、分かりました。日本共産党の田村智子副委員長に、事務局を務める内閣府が説明したもの。同学園の加計孝太郎理事長と友人関係にある安倍晋三首相は国会で「議事も全て公開」していると述べており、「加計かくし」の虚偽答弁だった疑いが浮上しました。


 内閣府によると、愛媛県と今治市から聞き取りをした2015年6月5日のワーキンググループに出席したのは、加計学園の関係者3人。今年3月に公表された議事要旨では、愛媛県の地域振興局長が議事の冒頭に議事内容など、資料の公開に同意していました。しかし、この議事要旨では、加計学園関係者の出席や発言はまったくわからないようにまとめられていました。

 安倍首相は参院予算委員会(7月25日)で「諮問会議やワーキンググループで議事も全て公開するオープンな形で議論している」と述べています。衆院予算委員会(7月24日)でも、ワーキングなどは「透明に行われています、フェアな議論が行われています」と答弁。実際には、会議出席者まで隠すなど「公開」とは程遠い運営をしており、虚偽答弁の疑いがあります。

 獣医学部の事業者が決まったのは今年1月20日です。山本幸三地方担当相(当時)は、参院内閣委員会(6月13日)で、田村議員の質問に対して、事業者決定前に「提案者との協議はありません」とのべました。この答弁も虚偽だった疑いがあり、政府ぐるみで「加計かくし」をしていた形です。

 また、山本氏は、今治市は教員70人を確保できるとしていることから「今治市の提案は事業の早期実現が見込まれると判断した」と答弁。この時、提案したのは、加計学園の可能性が高く、国家戦略特区の獣医学部開設が「加計学園ありき」ですすんだ疑いがいっそう強まっています。

 内閣府は、加計学園関係者は説明補助であり、参加者として扱っていないため議事要旨に記載しなかったとしています。

2017年8月8日(火) しんぶん赤旗


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