日本共産党 田村智子
コラム

【13.10.15】安倍内閣との本格論戦スタート!

参議院11人の議員団は元気いっぱい

 
10月15日から始まった臨時国会。
これまでは、国会初日は本会議から始まりますが、その前にまず動いたのは日本共産党11人の参議院議員団です。

午前9時、「ブラック企業規制法案」(労働基準法等の一部を改正する法律案)を11人で提出。参議院事務総長に小池晃副委員長が代表して手渡しました。
国会が始まる前から、NHKのニュースでも「日本共産党が法案を提出する」と、映像(雇用対策チームの会議の様子)とともに報道されていたとのこと。「田村さん、今朝のテレビに出ていましたよ」と教えてくれた方が何人もいました。

国会初日、毎回、国民大運動の国会請願デモが行われます。
昼過ぎ、参議院の議員面会所で、議員団11人と秘書・事務局で出迎えると、デモ隊のみなさんの笑顔がはじけるように輝いていました。
なにしろ、日本共産党国会議員団の赤いたすきをかけた私たちは、1列に並ぶのは限界では、という状態。
これまで全員そろっても6人。11人になったことで、デモ激励の光景がこんなにも変わるとは。

その後、大運動実行委員会の院内集会では、衆参の議員がまたずらりと並びました(これは全員ではありません。初日はいろんな日程が入るのです)。
市田書記局長の国会情勢報告、議員の一言ずつのあいさつ、どれもわれんばかりの拍手です。
「先ほどのデモ行進では、みなさんの笑顔が輝いていました。1列では足りない、もう2列になろうかという議員団で迎えることができて、本当に嬉しいです」という、私のあいさつに明るい笑い声が広がりました。

本会議での安倍総理の所信表明演説。
「この道しかない」
「意志の力さえあれば、乗り越えることができる」
自己陶酔か、いや自己暗示か?
具体的政策や、これから提出する法案についてはほとんどふれず、抽象的な美辞麗句が並ぶ演説。
国民生活に関わる重要な政策では、来年4月からの消費税8%を明確に打ち出しただけ。
成長戦略の具体的な内容も、「集団的自衛権」「特定秘密保全法案」という言葉もない。
国民に政策を語れない、語ることを恐れているのかと思えてきます。

こんな演説に、不規則発言でこたえたのは日本共産党の席でした。
議席が離れているからなのか、それともやはり3党合意の呪縛が効いているのか、野党第1党の民主党の議席からはほとんど声があがりません。

「対決・対案・共同」で、安倍内閣の暴走を止める。
いよいよ「自共対決」の本格論戦、本格的な運動のスタートです。