日本共産党 田村智子
コラム

【13.09.25】日テレ「太田総理」に2度目の出演!

男性の育児参加でママさんタレントと意気投合

 
出演依頼があったのは、海外視察中で、収録は帰国の翌日夜。
体力的には不安はありましたが、番組企画をみて、「出ます!」と即決しました。

この番組、芸能人などがマニフェストを発表して、賛成・反対で議論し、最後に討論参加者全員で採決を行うというもの。
総理大臣として、お笑い芸人の太田光氏が、笑いを取りつつも鋭い発言をすることで知られています。

私が参加したコーナーのマニフェストは…
「男性は女性よりも一日多く育児休業を取ることを義務づけます。」
提案したのは、坂下千里子さん、鈴木紗理奈さん、ギャル曽根さん。出産後もタレント活動を続けている若きママさんたちです。

出演依頼のオファーの時点で、これを一読して「賛成!」「面白い!」と、出演に意欲がわきました。
男性の育児休業取得が全くすすんでいない現状への、痛烈な一撃となる提案だと思ったのです。

番組では、子育てと仕事の両立に苦労するタレントのみなさんの発言に、「そうそう」「私もそうだった」と、うなずくことしきり。
親指の腱鞘炎、そうです。首の座っていない赤ちゃんをだっこするには、頭を指と手で支えることになり、まずこの痛みに苦しみました。
息抜きができない毎日、私も「喫茶店でコーヒー飲みたい」と思いましたっけ。これは専業主婦の方の方が切実でしょう。
保育園の呼び出し、タレントの方は迎えに行った後、楽屋に発熱した子どもさんを寝かせることもあるとか。これは親子とも辛すぎますね。

反対派の方からは、「夫や男への不満の解消ではないのか」という意見もありました。
そこで私も声を大きくして一言。
男性への不満ではない。
男性だって育児休業はとれるはずなのに、取得率はいつまでたっても2%前後。
育児休業が取れない職場環境、社会に対する不満。義務化ということになれば、職場を変える必要に迫られるのだ。

これに尽きると思いました。
脳についての学者という方は、母親が1歳、あるいは3歳くらいまで、子どもにぴったりくっつくように育児をすることが子どもの脳の発達にとって必要だと主張。
またも3歳児神話の復活か、と思いましたが、この方、だから保育士が重要なんだと力説。
そうだ、そうだと、女性たちも大盛り上がり。

番組ではカットされていましたが、保育士の給料の低さは、国の運営費の算定基準のひどさがあることを紹介すると、そうなのか、という声が。

自民党の議員たちは渋い顔。「子育て支援の予算は増やすんだ」と主張し、「財源は?」と問われて消費税増税を口にする。ここはオンエア。
この主張にかぶせるように、「国土強靭化ではなくて育児強靭化の予算にしてほしい」と口を挟んだのですが、これもカットでしたね。

このマニフェスト、討論前は賛成・反対が同数、果たして討論後は…。
賛成多数で可決となりました! これには提案した女性のみなさん、本気で喜んでいました。
「日本は変わります」という坂下さんのコメントに、私も大きな拍手を送りました。

 
写真は収録直前のショット。提案者の坂下千里子さんに「私は賛成です。がんばりましょう」と声をかけている場面です。

収録が終わって、議長役をしていたアナウンサーの森富美さんに声をかけました。
森アナが産休をとった時、そのまま退職するかもしれないという雰囲気が、局のなかにはあったことを太田総理が収録の中で話していたのです。

「よく復帰されましたね」
「日本テレビでは、出産後復帰した女性アナウンサーの第一号なんです。今、私の後に続く女性が何人かいるんですよ」
感激して、思わず固い握手をしました。何事も、最初の一人は本当に苦労されたことでしょう。
この番組に対する評価が、また数段あがりました。