日本共産党 田村智子
コラム

【13.04.20】日テレ「太田総理…」の収録に初参加

バラエティ番組としてお楽しみください

 
日本テレビ「太田光の私が総理になったら…秘書田中」への出演依頼が、党中央委員会を通じて私のもとへ。
4月19日夜10時からの収録ということで、荒川区での「女性のつどい」から川崎市生田のスタジオに向かいました。

この番組、爆笑問題の太田氏や芸能人が発表するマニフェストに賛成か反対かで「討論」するという企画。
レギュラー番組ではなく、特番で5月2日午後7時からの放送とのこと。

私が参加したのは、晩婚化や少子化をテーマとするようなマニフェスト。
アラフォー(40歳前後)の女性芸人が結婚への意欲を見せる、それをテリー伊藤氏など男性陣が「茶化す」という要素が相当にありましたが、とりあげられた角度は面白いものでした。

40代の女性の非婚(未婚)率は上がっている、それでは結婚の意思がないかといえば、7割近くが結婚を希望している。
非婚(未婚)の男性が結婚しない(できない)理由として、トップは「出会いがない」、次いで「お金がない」。

結婚そのものをテーマにする、これは新鮮でした。
少子化問題として、子育てにお金がかかりすぎる(教育費ふくめて)、保育所が足りない、長時間過密労働で女性が出産に躊躇する…。
こうした問題については、私も国会でとりあげ、政策提言など何度も行ってきました。
しかし「結婚」については、個人の意思や選択が大切という思いもあり、あまり政治の場面でものを言ってこなかったというのが実際のところ。

「結婚したい」でも「結婚できない」――これは少子化問題よりも奥が深いかもしれません。
収録のときは、結婚の問題と少子化の問題がごちゃごちゃになった感がありました。
私は「結婚ができない」ということに注目して発言したかったのですが…。

20代、30代のときは「結婚したいと思わなかった」とアラフォー女性芸人。
仕事に懸命だったからなのか、結婚に魅力を感じなかったのか、時間がなくて結婚したいと思える人に出会えなかったのか…。
う〜ん、これは深いテーマです。
出演が決まってから、そういえば、と思いつくこともいくつかありました。
たとえば「合コン」を企画するということ。これは私が20代の頃にはなかったよな。
大学ではサークル活動のあと、職場で仕事のあとに自然な流れで「飲みに行く」ことはありました。
そういう場面で、普段は話さないようなことも自然に話して、交際・結婚につながるというのが自然なことでした。
今は、職場の人間関係がこんなことを許さないのか、職場結婚なんてありえないのか…。

性についての情報が氾濫する一方で、まじめに男女交際や結婚、妊娠、出産を話したり考えたりする機会はほとんどない。
こういうことも「交際が怖い」「結婚に魅力を感じない」という一因では?
個人的にはとても刺激になりました。ほとんど、この問題意識を交流はできませんでしたが。

少子化については、他党の先輩女性議員がとうとうと長い発言。
子育て支援策が質量ともに全く足りないと、与野党とも一致のうえでの話なので、私が割って入る場面にもなりませんでした。
ただし「消費税増税の財源をあてて」という自民党議員の説明には、「消費税増税しなければできないというのは違いますよ」と、真後ろから不規則発言はしました。
これはオンエアにはならないだろうな…。

午後10時半ころから始まった収録は午前零時をまわって終わりました。
終了!の声に、「あら、私は政策的なことは発言してないな…」
議員や女性芸人が先に収録スタジオから退室。番組のエンディング収録はまだ続いていました。
廊下にいた女性芸人(バービーさんとしずちゃん)に、「こんなに遅くまで仕事していたら、出会いの時間もないですよね」と話しかけてしまいました。
番組制作現場の労働条件はやはりあまりに過酷ですね。それにしても、スタジオには観客もたくさんいたけれど、みんなどうやって家に帰ったんでしょうね。