日本共産党 田村智子
コラム

【09.04.26】秋川駅に9時45分集合!

緑と花を楽しみながら訪問活動

東京都の東の端から西へ西へ。
自宅から2時間弱かけて、あきる野市に到着しました!
抜けるような青空の向こうに山なみが続く景色。

日曜日、こんなよい天気!
リュック姿の方も電車にちらほら。
秋川からさらに西へ、渓流と山の地域へと向かうのでしょう。

私は仕事です。
仕事のときしか、遠出をしないというのもなんとももったないことですが。

最初に訪ねたのは、最近、あきる野市に引っ越してこられた方の新築の家。
退職したばかりのこの方に、「ぜひ日本共産党に入党を」とよびかけに伺いました。
色々話しているうちに、会社勤めのときのことが、思わず、というように話されました。

会社が勝手に「日本共産党員」とレッテルをはり、事実無根の勤務評価をしたというのです。
「あの言葉は忘れられない」
ご夫婦の顔が一瞬、とても険しくなりました。

大企業の思想差別、その冷酷さは人間の情がないのかと思えるほどのものです。
どれほど深く心に傷を負わせているか、話を伺うたびに苦しくなります。

ご夫婦は、具体的なことは一言も口にされませんでした。
まだ傷口から血が流れるような思いなのでしょう。

「私たちの世代は、そういう事実をもっと知らないといけないと思っています。
新たなやり方で、若者の使い捨てという、人を人とも思わない仕打ちが広がっているときだからこそ」
そう伝えると、ご夫婦の表情がひきしまったように思えました。

この場での入党というわけにはいきませんでしたが、
わずか1時間たらずに、心が触れ合えるような一瞬をもてたことがとても嬉しくて、充実した気持ちになれました。
ご夫婦での入党、心からお待ちしています!

午後は、町を歩きました。
ほとんどの家が一軒家で、庭があって、緑も花もあふれんばかり。
マンションやアパートが建ち並ぶ23区とは違います。

「赤旗しんぶん」をすすめながら、「珍しい花」「すばらしい花」を愛でるひと時。
汗ばむような陽気のなか、ウォーキングしているようでした。
藤の花の香り、ビオラの咲き乱れる玄関先、桜の季節が終わってからが、春の醍醐味ですね。

6月初めに市議会議員選挙が行なわれるあきる野市。
対話するほどに「ほんとに政治を変えなければ」という思いがひろがることを実感しました。

でもこんな景色のいい町は、やっぱり一度、行楽でも訪ねなければ!
電車、自動車嫌いの子どもたちをどうやって遠出に連れ出すか。
帰りの電車のなかでは、遠ざかる山なみを眺めながら、一人で作戦会議をしていました。