日本共産党 田村智子
コラム

【08.12.17】ハローワーク前でアンケート

緊急相談窓口も発見しました

新宿駅前に続いて、渋谷のハローワーク前での雇用実態調査。
電車で渋谷に向かう頃には雨が降り始めました。

遅れて到着した私。
民青同盟の東京のメンバーと6人で「緊急雇用調査しています」と声をかけていきます。
「中も見てきたら」とT君のすすめで、初めてハローワークの中へ。

雨のなか、次々に20〜40代くらいの若者たちが受付に向かいます。
受付番号をもらうと順番を待ってコンピューターの前へ。
人はたくさんいるのに、対話はほとんど聞こえてきません。
オンラインは便利だけれど、相談がしにくい雰囲気が広がっているようにも思えます。

受付のすぐ横には相談者を待つといった様子の机が一つ。
派遣の雇い止め等の緊急相談窓口です。

あたたかい建物の中から意を決して雨の中へ。
アンケートは無理かと思いきや、声をかけると足を止め、アンケート記入をしてくれる人がいるのです。

ハローワークから出てきた20代とおぼしき女性。
「アンケートですか? いいですよ」
産休代替の契約社員だったそうです。フランス語の通訳。
スキルを生かした仕事につきたいけれど「マイナーな言語ですから」

驚いたのは、派遣切りへの批判がポンポン飛び出してきたこと。
「原則自由化したのがいけないですよね」
私たちが話すことがなくなるほどでした。

でも、志位委員長の国会質問のことは初耳だったようです。
インターネットでの再生が前代未聞の数十万回と話すと目を見開いていました。
「私も見てみます。がんばってくださいね」

1時間ほどのアンケート。
途中でハローワークの職員が様子を見に来ましたが、
「緊急の雇用アンケートです。無理強いはしていませんから」とにこやかに声をかけると、
「一枚いただけますか」と少々ぎこちない笑顔でアンケート用紙を持っていきました。

これだけの重大事態。
様々な行動や要求が必要だと、職員の方々も感じているのではないかと思えてきます。

一人でも多くの声を集めて、私たちも何が起きているのかをつかみたい。
この声を出発点に、要求を東京都や国につきつけたい。
「儲けばかりを追及しないでほしい」――アンケートに書かれた言葉が胸に響きます。