日本共産党 田村智子
コラム

【08.12.07】息子の誕生日と「第二の誕生日」

13歳のプレゼントはなんでしょう

「日曜日が誕生日なのに、また仕事入れたの?」――娘の言葉が痛い!
そういえば6月、娘の誕生日(土曜日)に夕方から仕事をいれて大ブーイングでした。
主人公の息子は「夜は家で食事できるんでしょ?」といたって冷静。
こういう事態に慣れさせてしまったのかなと、また胸がチクチクしました。

この土日は、ちょっと力をいれた行動計画があったのです。
北区で「ぜひ新しい党員を迎え入れたい」と応援の要請が。
「田村さんが来てくれるので、躊躇していた思いをやっつけて、行動することにしました」
そんな嬉しい言葉もいただいていました。

午前中、友達と図書館に行く予定をたてた子ども二人をおいて、いざ出発。
最初に訪ねたのは、戦後直後に一度、日本共産党に入ろうと決意をしたが、様々な事情で入党できなかったという方のお宅。

党が日本改革の展望を模索していた時代、活動のあり方も試行錯誤だったことでしょう。
「その頃と比べると、日本共産党は変わったね」
しみじみと、色々な感情をこめた言葉はとても重いものでした。

いろんなお話をしているうちに、「今、入党していただけなかったら、後悔しか残らない」という気持ちに私がなっていきました。
日本共産党との出会いや、その後の歩み、その結節点が今なのでは、と思えて仕方なかったのです。

「わかりました」――すごい瞬間に立ち会ったという思いでした。
入党をすすめた区議さんも、申込書に記入しようとペンをもった男性も涙を浮かべていました。私も胸に熱い熱いものがこみあげてきました。

今日の日付を記入する手元をみながら「今日は息子の誕生日なんです。第二の誕生日と同じになりましたね」と声をかけると、みんながにっこり微笑んでくれました。

こうして土日の二日間で、私が入党の瞬間に立ち会えたのは5人の方。
お話をしたのは9人の方。
色々な人生に出会えた二日間でした。

そのうえ、日曜日には昼に長い休憩をもらって、いったん自宅近くに戻り、子ども2人と食事をすることもできました。
「よし、誕生日プレゼントを買いに行こう!」
「いいな、たんたん(兄のこと)ばっかり」
このやり取りの結果、なんと娘も来年の誕生日のプレゼントを一緒に買うことになってしまいました…。

息子の誕生日は、ほしいものがなくて、何を買ったらいいのか親も本人もわからない、という
のが何年も続いていました。
その前は「遊戯王」のカード。1パック300円、これでいいというので、拍子抜けするというか、経済的には助かるというか…。

それが今年はちょっと違いました。
「最近、音楽が無性に聴きたいんだ。音楽が聴けるものを買ってほしい」
中学生になると変わるもんだな。友達の影響もあるのかな。
感心したり、成長を喜んだり。一方でお財布のなかみは気になりますが。

メモリースティックタイプのウォークマンを買ったのですが、「すぐに聴けないの?」と息子。
我が家にはCDもほとんどなく、CDプレイヤーは壊れたまま。音楽聴くのは車の中、という状態ですから、そんな反応も仕方がないこと。
使いこなせるようになるには、まだもう少し「成長」が必要でしょう。