日本共産党 田村智子
コラム

『よーいどん!』 大好きなシリーズ ピーマン村

運動会を思い出しながら遊んじゃおう!

 
中川ひろたか・文/村上康成・絵 童心社


このシリーズとの出会いは忘れられません。
最初に手にしたのは、『さつまのおいも』。こんな絵本があるのか!と、衝撃を受けたと言ってもいいでしょう。

とにかく子どもをどうやって笑わせようか、楽しませようかという思いにあふれているようなシリーズ絵本。後から知ったのですが、作者の中川ひろたかさんが保育園を運営しているとか。子どもと遊ぶのが楽しくて仕方ないという方なのかなと思います。

小さいサイズの絵本なので、我が家では息子が2歳ぐらいの時から、遠出をする時には、シリーズの中から1冊選んでカバンに入れ、電車の中などやレストランで食事が来るのを待つ間に大活躍しました。

『よーいどん』は、保育園の運動会のお話。ひげの園長先生がいきなり、「よーい」「うどん」と、うどんのどんぶりを持ってページのすみに登場。それだけでも、この絵本が「ただものではない」ことがわかるでしょう。
白組、赤組の応援団のページも見ものです。白組のページには、うさぎ、バレリーナ―、雪だるま、幽霊まで出てくるのですから。
赤には何が出てくるか、機会があったら絵本を開いてみてください。

運動会シーズンの秋、久しぶりに我が家でもこの絵本を取り出しました。
かけっこで走っている子どもたちの絵をみて、5歳の娘は「これが**ちゃん、これが・・くん」と楽しみ、「赤、がんばれ〜」と応援し、気分はすっかり運動会でした。